ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年05月16日
 『二の姫の物語』は、『そんなんじゃねえよ』の和泉かねよしによる、中国時代劇ふうのラヴ・ロマンスである。黄という国、宰相の一人息子である青推は、国王の娘、三人姉妹なかでも愚図と目される二の姫に、仕えることになった。堂々としたところのない二の姫の態度に、最初は不満を覚える青推だったが、しかし歳月を経るにしたがって、彼女には、ほかの姉妹にはない、王者の資質が備わっていることを確信し出す。やがて隣国との戦がはじまる。二の姫の軍に不利な戦況を見て、敗北を覚悟した青推は、せめて二の姫の身だけは、その命に替えてまでも守ろうと誓うのであった。『そんなんじゃねえよ』を含め、作風がわりと力押しのマンガ家なので、ページを開く前は、ディテールに関し、すこしの危惧があったけれども、読みはじめると、それはあまり気にならなかったのは、物語の焦点が、あくまでも一組のカップルの、つよい結びつきに合わせられているためであろう。また、それほど凝ったつくりではないが、しかし女性向けマンガという枠内にかぎらず、昨今のファンタジー形式な物語としてみても、なかなかにうつくしい内容になっていると思う。へえ、こういうのも描けるんだね、と。『そんなんじゃねえよ』の連載が終わって、もしもこういうタイプのマンガをはじめたとしても、あんがいイケそうな感じだ。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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