ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年05月11日
 ゴルディオスの結び目 1 (1)

 解くのが難しいといわれるゴルディオスの結び目を、だったら剣で切ってしまえという、アレキサンダー大王にちなんだ故事から〈発想の転換によって難題を一気に解くことをゴルディオスの結び目を切るというのである〉らしい。つまり、そうした抜け道ありの知能戦を題材にしたのが、この坂登陸(原作)と野瀬尚紀(漫画)によるマンガ『ゴルディオスの結び目』である。駆け引き(ギャンブル)と謎解き(トリック)のサイトで出される難問に正解率99%を誇る高校生、万丈ユウキは、古物商にスカウトされ、無理難題をふっかけてくるコレクターたちと、美術品や骨董品を賭け、さまざまな勝負(ゲーム)をし、ときにはイカサマを仕掛け、ときには仕掛けられたイカサマを見破ってゆく、というのが大まかな内容になっている。この手のものは、登場人物が登場人物に対して騙し合いを実行する作中のスリリングさと、その対決自体が、作外にいる読み手をもハラハラさせ、一泡吹かせるスリリングさの、二重性が、肝だと思うのだが、掲載が少年誌ということもあるのか、どうもギャンブルの行われている場がぬるく、いまいち入り込めなかったというのが、正直な感じかな。まあ、場に仕掛けられたイカサマが、あまりにもシンプルすぎるというのもある。さすがにこの時代、じつは磁石が仕掛けてあったのか、とかいわれても、あまりびっくりしない。また逆に、そのシンプルであるイカサマを、いかにして相手に見抜かせないかが主題だとしても、うーん、単純に相手が間抜けなだけじゃないか、というふうにしか読めない点も弱い。ただし今後、頭の切れるライバルみたいのが登場すれば、そこは違ってくるのかもしれないけれど、アイディアを出し惜しみしてるのでなければ、ネタがそれまで続くのかどうか、そのへんはさて、お手並み拝見といったところだ。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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