ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年01月29日
 ちょっと前にサブ・カルチャーの界隈で(あるいはネットのなかでだけ)よく使われた「セカイ系」という、要するに「きみとぼく」で構成される世界、それを成立させてしまう自意識の原風景として、中村一義の歌というのは存在しているのだ、と僕は思っていて、そのことは、バンド編成になってのデビュー・アルバムにあたる本作においても、あれ、なんだ、変わりはないのかな。ただ、以前であるならば、ひとりで両の手を伸ばすようにして抱えられていたものが、ここでは、6人のメンバーによってシェアされているという違いはある。がゆえに、正直なところ、焦点の定まらない、悪くいえば、散漫な内容になってしまったのではないか。それぞれの楽曲の出来は悪くはない、どころか惹きつけられる楽曲はいくつもある。が、しかし、たとえば曲順をシャッフルしてみると、それら1曲1曲が持っている質感に違いがありすぎて、同じレベルで捉えるのは、けっこうキツい。や、コンセプチュアルといえば、そうなのかもしれないし、バラエティに富んでいるといわれれば、そうなのかもしれない。でも、僕なんかは、アルバムをトータルとして見たときに、やっぱちょっと、方向性の定まっていない感じを受けるのだった。

 シングル「A / やさしいライオン」についての文章→こちら
 シングル「HONEYCOM.WARE / B.O.K」についての文章は→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック