ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年05月08日
 全3巻という表記があるので、これで完結ということになるのか。エピローグみたいな感じで、登場人物たちのその後が語られてしまっているので、たぶん、そうなのだろう。はっきりといって、話の大枠自体には結着はつけられておらず、ラストのエピソードもけっして盛り上がるものではないけれども、しかし連載が長期になりつつある『ギャングキング』とは違い、このぐらいのボリュームでまとまっていれば、キャラクターにぶれが生じることもなく、こちら読み手が破綻を感じることもないので、まあ、これはこれで、いい具合だったのではないか、とは思う。柳内大樹『ドリームキング』第3巻である。クライマックスは、前巻から引き続き展開されている、大阪編であろう。大阪という舞台がそうさせるのか、ひじょうに人情味あふれた筋立てとなっており、なかなかに泣ける。ドン、ハク、クロのやりとりにおける、漢(おとこ)ぶりが、かっこういい。ただし物語のレベルでみれば、ストーリートファッションという要素は、ほとんど意味がない、うまく機能しておらず、ここまでくるとヤンキー・マンガのパスティーシュというよりは、オールド・スクールの足を洗ったヤクザものにしか見えないあたりに、欠点を指摘できる。00年代の現在において、あまり明るい未来をみせてくれないのだ。せめてタイトルに「夢の王」と冠しているのだから、もうちょい希望の色合いの濃く出た顛末のがよかった。序盤でキャラクターを掘り下げた敵対関係の人たちだって、結局、裏社会でしか生きていけないわけだし。

 2巻について→こちら
 1巻について→こちら

・『ギャングキング』
 6巻について→こちら
 4巻について→こちら
 3巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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