ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年12月11日
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 ガッツに溢れたロックン・ロールが好きである。意気地なしの自分に喝を入れられたような気になるからなのだったが、それはいつだって、めそめそ悩んでろよ、くそ野郎、いじけたいだけの奴なんて知ったこっちゃないし、憂鬱なんて何の役にも立たねえんだ、という強烈な一打をパワフルなサウンドに乗せて寄越す。結局のところ、フィンランド出身の3ピース・バンド、SWEATMASTERに求めたくなるのもそこなんだよな、と思う。この『DIG UP THE KNIFE』は、通算4作目となる彼らのフル・アルバムで、もちろんのこと本質は以前と同じく、ソウルフルなガレージ・ロックを大音量で響かせる。ベースの太いラインがぶいぶいうなり、ドラムのリズムは非常にタイトで、キャッチーなフレーズに強弱を託していくギター、そしてこの、コブシがききまくっているというほどにパワフルなヴォーカルこそがSWEATMASTERであろう。力尽く、持って行かれるものがある。ただし、07年の前作『ANIMAL』に比べ、スロー・テンポやミドル・テンポのアプローチが印象的になってきたようにも感じられる。いや、楽曲のスピード自体はことさらダウンしていないのだけれど、エモイッシュな展開やドラマティックなパートが以前にも増して強調的になっているためだ。衝動性のレスポンスよりも肝の据わったグルーヴが色濃くなっているのだったが、この手のアーティストにおいては、キャリアを積むにつれ、カントリーやブルーズへの接近を果たしながら本格派の黄昏を歩み、哀愁を帯びていく傾向が強いなか、それとは別種の成熟を試みているのが頼もしい。ハイライトに挙げたいのは、やはり、5曲目の「TURNOVER」である。過去のタイプでいえば「I AM A DEMON AND I LOVE ROCK 'N' ROLL」の流れを汲むような、これぞ正しくSWEATMASTERならではのアンセムであって、生き生きとしたスウィングの魅力、痛快なハンド・クラップに胸はずむ。くじけてしまうことも、情けなく小さくまとまることも、くだを巻くしか脳がないことも、まったください。ガッツに溢れたロックン・ロールをもう一回あるいは何度も何度も好きにさせる。

 『ANIMAL』について→こちら
 『TOM TOM BULLET』について→こちら 

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽(2010年)
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