ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年04月28日
 Don't Let Down Your Guard

 傾向として近似なのは、ARMOR FOR SLEEPとかそのへんになるのかな、いや、こちらのほうがもっとずうっとナイーヴさが強調されているか、いずれにせよ、THURSDAYやMATCHBOOK ROMANCE以降といってしまえば、その枠内にぴったりと収まるであろう、米エモ・アクトDOWNTOWN SINGAPOREのファースト・フル・アルバムとなるのが、この『DON'T LET YOUR GUARD DOWN』である。僕はといえば、ひじょうに性格の悪い聴き手なので、ふつう、こういう時流ママのサウンドに対しては、あまり良く言わないのだが、いやいや、しかし、これには、なかなか、どころか、かなり、魅せられてしまった。アーティストに固有の情緒が、固有の音へ宿っているというわけではなくて、あくまでも定型の叙情が、定型の音に所有されているにすぎないのだけれども、とはいえ、その有り様が、一言でいうと、決まっている。整合の強さそのものが、説得力となり、響き渡っている。こういうスタイルが、この時代に求められているものなのであれば、一線級のレベルをもって、それに応えているかのようだ。とにかくもう、瞬発力をともない伸びてゆくヴォーカルを、バックの演奏のつくりだす、強弱のドラマが的確にサポートする1曲目「THE CHARM BENETH TRADITION」と、切なげなロマンチシズムのキラメキを、疾走感のなかで、コンパクトかつキャッチーにまとまった2曲目「WHAT SHE SAID」の流れた時点で、こちらの姿勢を、聴く耳モードにしてしまうだけの内実の、ばっちり備わっていることがわかる。中空で砕けた想いが、まっすぐに地上へと落ちる、その軌道のうつくしさを、独自とはいわないが、しかし、巧みなタッチで描きとっている。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら(音出ます)


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(06年)
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