ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年11月29日
 コイバナ!恋せよ花火 10 (マーガレットコミックス)

 まあ人気連載の常とはいえ、前作『パフェちっく!』がせめて半分ぐらいの長さで終わっていてくれたら、と今でも思わないのでもないのだったが、この『コイバナ! 恋せよ花火』に関しては、この10巻できっちり蛇足のないところで閉まり、しかも十分に満足のいく結果を残してみせたのだから、ななじ眺というマンガ家をなめてはいけない。いや、たいへんおもしろかった。男性を受けつけないヒロインと高飛車なイケメンさんの関係をベースにしたラヴ・ストーリーを、ぶれなく最後まで進められたのがよかったし、たとえば二股のあいだで触れる乙女心などではなく、一途な想いはさまざまな障害を越えうるかもしれない、という可能性を作品全体のテーマに置いていたのは、ピュアな印象をこよなく高めていたように思う。また、そのような主題に着目すれば、ワキの人物たち、サイドのエピソードが豊富でありながらもたんなる迂回路に止まっていない。クライマックスに向かい、各人がそれぞれ抱えている問題に自分なりの解答を出していく。そこからは物語を決着することでしか果たせない作者の責任あるいは覚悟とでもすべきものが見えてくる。良作であった。

 8巻について→こちら
 7巻について→こちら
 4巻について→こちら
 3巻について→こちら
 2巻について→こちら
 1巻について→こちら

・その他ななじ眺に関する文章
 『パフェちっく!』
  22巻について→こちら
  19巻について→こちら
  14巻について→こちら
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