ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年04月18日
 打撃王凛 6 (6)

 〈僕はもう二度と自分を無力だなんて思わなくていいんだ――!!〉。ああ、この台詞だけで、目にいっぱいの涙を溜めただろ。努力、努力、努力って、がんばり続けるのは、たしかにシンドいことだけれどもさあ、生まれ変わる必要を感じないぐらい、あんたが自分の人生に満足しているんならば、それはそれで素晴らしいことだな。でも、だからといって、這い上がろうと踏ん張る人間を見下したりするのは、よせよ。強敵、浜松中央シニアをくだし、2回戦を突破した緑南シニアは、その後も凜の打撃にリードされるかのように、『日本選手権予選・夏季関東連盟大会』を勝ち上がってゆく。そして、ついに因縁の相手である緑北シニアを、その射程圏外に見すえるのであった。が、しかし、改めて思い知らされる実力差の前に、凜以外のメンバーは気落ちするばかりだ。けれども、過去に味わった悔しさが、翻って、ふたたび彼らを奮い立たせる。〈憧れ 劣等感 そしてあの日に刻まれた心の傷〉〈だがそれを全てはぎ取った時 そこに残るのは〉〈ただ純粋に勝ちたい 上手くなりたいという 強烈なまでの執念のみ〉〈その執念に従えば たとえ万年球拾いのホケツだろうが 何にだって生まれ変わる事ができる〉。かくして、決戦まで間もないそのときに、劣勢を覆そうと、緑南の猛特訓がはじまる。というわけえ、相変わらず、燃える。そりゃあ、したり顔であんたは、努力のぜんぶが実を結ぶというのは、都合のいいファンタジーだって言うかもしれないけれども、架空の物語のなかでさえ、そうした夢を描けなくなったら、この世はお終いなのであって、そこに説得力を付与してゆくのが少年マンガというエンターテイメントだとしたならば、佐野隆の『打撃王 凜(リトルスラッガーりん)』は、まさしく王道を征く。6巻目にして、さらにガッツは盛り上がってきた。

 5巻について→こちら
 4巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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