ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年09月29日
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 やっぱり、安定した歌唱力、がこのグループのキーなんだよな、と、昨日(28日)東京ドームで行われたNEWSのコンサート「LIVE!LIVE!LIVE!NEWS DOMEPARTY」を観ながら思ったのであった。ニュー・アルバム『LIVE』を引っ提げてのツアーになるわけだが、ダンスや演出を派手に決め、観客の度肝を抜くというよりも、ヴォーカル・パートの充実した楽曲を次々に披露、それを足がかりに全体のエンターテイメント性が高められている、かのような印象を持っているのである。

 いや確かにオープニング、アリーナの中央に設置されたステージ、方々に置かれた6つの球体が割れ、そこからメンバーが、どどん、と登場してきたときのインパクトは、ひじょうにでかい。でかかった。そして「恋のABO」である。アップ・テンポなダンス・チューンに、心躍るし、体揺れるだろう。だが、繰り広げられるアトラクションはさほど凝っているとは言い難い。基本としては、楽曲中心主義的なパフォーマンスで会場のテンションをアップさせていく。2曲目のアンセム「weeeek」にしてもそれは同様だ。ライヴならではの悪のりを加えながら、あくまでもそのやたら高性能なミクスチャー・ロックの魅力を、最大限に生かし、生かすことで、NEWSというグループのコントラストを鮮やかに描き出す。

 序盤、四季折々のコンセプトをもって「さくらガール」(春)「SUMMER TIME」(夏)「紅く燃ゆる太陽」(秋)「星をめざして」(冬)のシングル群がオンパレードされる。バックのサウンドは、総じて録音されたものを使用しているにすぎないのだが、打ち込みが主体であること、それが床を伝わってくるほどのヴォリュームで鳴らされているため、胆の太いグルーヴが体感される。無論、そのなかで各人のヴォーカルが各曲に与えられたエモーションを熱っぽく再現していくところに、ここぞ、とばかりのクライマックスが宿されているのである。美しいレーザーライト、メンバーがリフトに乗り、高く上がった場所で歌い上げられる「星をめざして」のロマンティックさ加減ときたら。

 新作からの「Dancin' in the Secret」を間に挟み、ソロ・コーナーへと入る。まずはテゴマスだ。象の仕掛けにまたがり「僕のシンデレラ」を。降りて「夜は星をながめておくれ」である。言うまでもないことだったが、やはりこの二人のヴォーカルは侮れねえ。掛け値なしに、うまい、と思える。グループ全体のナンバーにおいても、手越くんと増田くんが果たしている役割はとても大きいのだけれど、これだけの実力があればさもありなん、だろう。堪らず、しんみりとする。一転、コメディ・パートを引き受けたのは小山くんと加藤くんのコヤシゲ・コンビであった。ほとんどストーリーをなしていない歌詞の「言いたいだけ」は、ユーモラスな曲調は当然、その中間に置かれたトークも相まって、最高に笑えた。

 しかしこの愉快な空気のあとに、『LIVE』アルバムのハイライトでもあり、少年時代への郷愁が感動的な「エンドレス・サマー」を持ってくるかね。もっとも期待していた楽曲であっただけに曲順にもったいなさを覚えた。ともあれ、「エンドレス・サマー」で再びメンバーが合流し、新旧織り交ぜたセット・リストが続いていく。「秋の空」のセンチメンタル、「BE FUNKY!」の果敢なガッツに、胸が痺れる。

 はたして錦戸くんはソロ・コーナーで何をやるのかしら。アコースティック・ギターを片手に現れた彼の場合、スケジュールが忙しく、準備は万端ではなかったのか、コヤシゲのようなギミックはまったく用意されていないようであった。と、まさか関ジャニ∞の「LIFE〜目の前の向こうへ〜」を弾きはじめ、歌い出したときには、おおこうきたか、と驚いたのだが、結局のところそれは触りでしかなく、本題はジャニーズ・グランジのギター・ロック「code」だ。これまでのツアーでもさんざん演奏されてきた楽曲だから、熱心なファンからすれば、またかよ、な部分もあろう。しかし個人的には大好きな一曲なので、とにかく聴けたのが嬉しい。最初、アコースティック・ヴァージョンでプレイされていたそれは、途中からQuestion?がバックに加わり、オリジナルに近しいバンド形式へと姿を変える。ダイナミックな展開、ハードなトーンのギター、そして印象的な次のフレーズ。〈君を彩る全ての要素を・僕が守ってみせよう・何があっても傍にいよう・君が悲しむ全ての要素は・僕が奪うから・ありったけの・愛を・愛を・愛を〉

 そのまま錦戸くんの紹介を受け、6人全員でマイクを握るのは、ヒルクライムが楽曲を提供した「内容の無い手紙」である。これも好き。ラップ調のヴォーカルをリレーし、せつない恋心が叙情される。

 さて。NEWSは今年で結成7周年に達した。その旨をアナウンスし、やはりラップ調の「Happy Birthday」である。なるほど、ヒルクライムのあとにSEAMOのナンバーが続くわけだ。そして過去の映像をバックのスクリーンに映しながら、デビュー曲の「NEWSニッポン」で、大盛り上がり。初期の代表曲である「チェリッシュ」を経、山下くんが自らのソロ・ナンバー「One in a million」で、その類い希なる存在感をアピールする。今回のショーにおいて、もっとも激しいダンス・シーンはここではなかったろうか。エレクトリックなビート、ライティングの眩さも断トツであったように思う。むしろ、そういう派手さがNEWS本来の持ち味とは別個のものであることを逆説的に知れたのだった。

 気球などのアトラクションを駆使、一通り代表曲をこなしたところで、メンバー全員が作詞した「share」の感動によって、コンサートはエンディングを迎える。〈すれ違いゆく風の中で・僕らはなぜ出会えたんだろう・同じ星が今見えるなら・僕らはただそれだけでいい・Just only stars… just only stars… Just only stars blinking always breathe in us〉というコーラスが正しく、一期一会の、千載一遇の、奇跡のような、宝物のような瞬間が、今ここにあって、それが散り散り、離れ離れ、別れ別れになっても、必ずや背中を押し、励ましてくれることの願いを高らかにする。

 山下くんのタキシード仮面や手越くんの女装(もはや恒例であろう)まで飛び出したアンコールを含め、前回からひさびさに観られたNEWSは、彼らがNEWSであることの本領を、余すところなく発揮し、またいつか会える日を大きく期待させた。

・その他NEWSに関する文章
 「さくらガール」について→こちら
 「恋のABO」について→こちら
 『color』について→こちら

 コンサート『NEWS WINTER PARTY DIAMOND』(2008年12月30日・東京ドーム)について→こちら

 テゴマス・コンサート『テゴマス1stライブ テゴマスのうた』(2009年8月5日・国立代々木競技場第一体育館)について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽(2010年)
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東京ドーム!貴方はこの事実を知らなくていいのか
Excerpt: 何気にはまってる東京ドーム。インターネットには沢山の東京ドームに関連したブログやHPがあり、つくづく見るほうもどれを見ていいか分かりません。 ブログなんかだいぶ前に書かれたもので今参考になるのかなと..
Weblog: 東京ドーム
Tracked: 2010-10-01 09:44
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