ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年09月02日
 Tear the Signs Down

 08年の前作『THIS IS A FIX』より、元YOURCODENAMEIS:MILOのポール・ミュレンをメンバーに加えたTHE AUTOMATICであるが、サード・アルバムの『TEAR THE SIGNS DOWN』は、いやいや、さすがにポールのインプットでかすぎだろ、と思わせる。まあ確かに『THIS IS A FIX』の時点で、現在の方向性は垣間見えていたけれど、ここまでくるともう、06年にデビュー作『NOT ACCEPTED ANYWHERE』を発表した頃とは違うバンドのよう。無論、力強いコーラス、リズムのパターンなど、随所にTHE AUTOMATICらしさは残されているものの、かなりの部分にYOURCODENAMEIS:MILOのテイストが入ってきているのである。何はともあれ、二本になったおかげでギターのサウンドに厚みが出、本来のヴォーカルであるジェームス・フロストではなく、ポールがメインでマイクをとっているナンバーの増えたのは、大きい。また彼は、前任であるアレックス・ペニーの代わりにキーボードも担当しており、その旋律の与える印象が以前とはだいぶ異なっているので、たとえジェームスがメインのヴォーカルであってさえ、楽曲の表情は着実に変化している。ニュー・レイヴ、ブリット・ポップ、ポップ・エモ、ポスト・ロック、ロックン・ロール、THE AUTOMATICにYOURCODENAMEIS:MILOという、野心的なアプローチによって英国のホープでもあった二つのバンドの、その音楽性が見事にミックスされ、コンパクトな楽曲のなかに射程の広いサウンドが実現されているところが、最大の魅力であろう。とにかく。さあ。2曲目の「INTERSTATE」を聴きたまえよ。音響、バックの演奏に深い溜まりを持たせながら、構成はきわめてシンプル、軽快なテンポとストレートに伸びてくるコーラスが心地好い。8曲目の「RACE TO THE HEART OF THE SUN」におけるヘヴィなグルーヴは、ざっくばらんに激しさを増していくが、次第に美しく、細やかな情緒を作る。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2010年)
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