ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年03月26日
 Fashion Leader今井正太郎 1 (1)

 モテたいか、モテたくないか、といえば、そりゃあモテたい盛りですよ。いや、大勢にモテたいとはいわない、せめて好きな子に振り向いてもらいたいというのが人情であろう。しかし、そうそうなかなかなってくれないのが、この世の理なのだった。それにしても、いったい何がどうしてこうも、うまくいかせてはくれないのだろう。疑問に対する解答は明快かつ単純に、お前さんが死ぬほどダサいからだよ、といわれれば、ああまあそれはそうなんだろうけれど、と首肯せざるをえないのが、大いに不本意である。西山佑太の『Fashion Leader 今井正太郎』は、じっさいに『週間少年マガジン』の連載で読んでると、他のマンガとの並びのせいか、どうもその世界に入っていけないところがあったのだが、こうしてまとめて読んでみると、じつにナイスなコメディさ加減で、抱腹絶倒とはいかないまでも、くすくすと笑い、過ごせる。決してありえない服装のせいで、告白に失敗し、傷心した今井正太郎が、しかし、めげず、恋愛を獲得するために、自らのファッション・センスを高めようとする、というのが全体の要約なのだが、その成長具合のてんで方向違いであることが、ひそやかな笑いを、さそう。いやあ、第1話の、はじめて原宿を訪れ、じょじょに羞恥心を覚えてゆく過程とか、あんがい見せ方に説得力を持たせる、そのための工夫が凝らされているように思うし、作中の登場人物たちがじっさいにお洒落であるかどうかは、読んでてどうでもいいと感じさせる、力業も併せ持っている。それと脇を固める主人公の友人たちが、なにげに、青春っぽい雰囲気をサポートしていて、というのも、リーダーとかいって、ふつう、付きあいきれないでしょう、といったところで、おもしろ半分だとしても、ちゃんと最後まで付きあうあたり、好感度が高い。まあ、これを読んだからといってモテるようになるとは、けっして思わないけれども、万遍のないバカバカしさは、ふいに無様な自分を勇気づける。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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