ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年06月07日
 岡田ユキオの『MOTEL』が映画化される、と聞いたとき、まじかよ、と思ったのは、さほどメジャーな作品じゃなかろう、という気がしたからだし、その、独特なポップさ加減が、やはり一昔前のものに感じられたので、現代の風潮からするになかなか厳しいのではないか、と踏んだためであった。しかしまあ、じっさいの映画版はまだ観ていない。さてこの『MOTEL THE LAST WEEK』は、題名から察せられるとおり『MOTEL』の続編というか前日譚的な内容を持っている。すなわち、前作で幼馴染みの因縁を果たした朝倉と相田の二人が、それぞれ物語の舞台となった「シーサイドモーテル」に行き着くまでの過程をメインに描いており、『MOTEL』でとられたグランド・ホテル方式のアプローチは、複数のエピソードを通じ、同じ時間軸が繰り返し展開される、このような特殊な構成において、再利用されている。ああ、あそこの場面とここの場面がこうして繋がるのか、というアイディアの成り立ちが、興味深さを催させるのである。ストーリーの面でいえば、破滅型の人物たちがはからずもバッド・ラックと戯れてしまう姿に、最大のフックがあるだろう。収まるべきところに収まろうとする筋書きは、あんがい一本道であるため、起伏に乏しくあるものの、朝倉と相田の出会いにはじまり、両者の再会を予感させながら幕引きしていく、つまりは『MOTEL』へと接続されるラスト・シーンの印象は、じつに決まっている。

 『MOTEL』について→こちら
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