ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年03月16日
 トンデモ本?違う、SFだ!RETURNS

 山本弘『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』は、いや、ほんとうに、これはよく出来たガイドブックになっていると思う。もしかすると『トンデモ本? 違う、SFだ!』よりも、入りやすく、わかりやすい、語り口はとっても軽い感じなのだけれども、ひじょうに啓蒙された。紹介されている作品に関しても、SFにはそれほど造詣の深くない僕がいうのだから間違いないのだが、けっしてマニアックな選ではなくて、わりと広く開かれているものばかりであろう。[小説編][映画編][マンガ編][テレビ編]に分かれた本編はもちろん、インターミッションとして置かれているコラムもまた、興味深い内容である。とくに「SF版ノックスの十戒を考えよう」と「パクリはどこまで許される? あの名作の元ネタはこれだ!」がおもしろかった。前者は、SF作品を視聴または読み書きするさいの基本的な知識を、過去の名作などの難点を示しながら、つまり反面教師として用いることで、教科書的な堅苦しさのない、しかし明確な訓示としてまとめており、参考になる。また後者は、とくにインターネットのシーンなどで話題になりがちな、パクリや盗作の問題に対し、ここ最近は「パクリ冤罪事件」多すぎるとして、〈アイデアを盗むことが悪いのではない。他人の功績を盗むことが悪いのである〉〈元ネタがあるにしても、もはや作品の価値が元ネタに依存していないのなら、それは許されるべきだろう〉といった筆者ならではの見解を表していて、説得させられた。

 『トンデモ本? 違う、SFだ!』についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(06年)
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