ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年03月16日
 住み込みの仕事を探していた雨宮ふうは、公園のベンチで眠ってしまっていたところを、謎の男3人組に連れ去られる。彼らは、彼女に職を与えたい、という。彼らの衣食を世話する、ハウスキーパーのような役割だという。ふうはその話に、よろこんで乗るのだが、しかし、ひとつ疑問なのは、彼らが自分たちの仕事を秘密にしていることであった。怪しげな男の来訪、そして偶然発見してしまった拳銃に、ふうは、思わず不安を覚える。そのとき、仕事場の奥からは、誰それを殺すだとかの、ぶっそうな話が漏れてきて。と、ネタを割ってしまえば、彼らの正体はマンガ家であるといった、まあ、アリガチといえばアリガチなパターンで幕を開ける遊知やよみ『素敵ギルド』の1巻である。さて。ふうと壱、三慈、五佑との共同生活が如何様にして進んでいくのか、そして、ふうが身ひとつで公園に寝泊まりしていた理由はなぜか、といった部分への関心が、物語の本筋にあたるのだと思うが、正直、そういった部分についても、やはりアリガチ以上のつくりにはなっていないかな、という印象だ。が、ワニと呼ばれる売れっこマンガ家のエピソードは、個人的にヒットだった。簡単にいうと、アイデンティティの揺らぎというか、自信喪失をめぐるお話で、解決の在り方をとれば、甘すぎる、のだけれど、その甘さを含めて、作者自身の読み手と表現に対する信頼あるいは期待が透けて見えるのだとすれば、けっして悪くはない雰囲気として、受け入れることができた。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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