ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年03月10日
 武士なあ、武士はなあ、やはり壮絶に在ってナンボ、みたいなところがあるよなあ、そのためには相当の覚悟がいる、憧れる気持ちもあるんだが、自分が武士ではなかったことに安心する気持ちもあったりして。森田信吾は『伊庭征西日記』で、幕末において武士の矜持をまっとうした、伊庭八郎の生涯を描いている。類い希な剣の才を持ちながら、当時は不治の病であった結核を患う伊庭は、その秘密を誰にも漏らさず、あくまでも幕臣として勤め、生き、そして死んでいったのであった。前半はともかく、後半「鳥羽伏見の戦い」以降、つまり幕府軍が劣勢になってからが、ちょっと、ヘヴィである。菊の御紋(天皇の旗印)を前に、尻込みし、撤退する自軍のなかにあって、伊庭は銃撃された体を引きずり、日の丸(幕府軍の旗印)をあげる。その後の展開は、まさに悲愴というに相応しい。これを見せられたら、日本男児として生まれただけで、自分が武士あるいは侍であるだなんて思い上がり、口が裂けても言えない。それにしても、さいきん森田信吾のマンガがおもしろく感じられる。僕が歳をとったっていうのもあるのか。

 『影風魔ハヤセ』第1巻について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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