ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年02月06日
 DEATH BY MISADVENTURE.jpg

 男気というのは、しばしばその不器用さによって評価を得られたりするものだが、同様の観点から、スウェーデン出身の4人組、PSYCHOPUNCHのサウンドも認められたい。要するに、おれたちにはこれしかねえもんな、ああ、おれたちがやりたいのはこれだけだからよお、と開き直らんばかりの図太さで、ひたすら、ばっさり、ギミックのうっちゃられたロックン・ロールを、やり続けているのだった。それはもちろん、この、昨年(09年)リリースされた8作目のフル・アルバム『DEATH BY MISADVENTURE』においても、いっさい変わりない。変わっているわけがねえのであって、そうした、ぶれ、のなさが、バンドに対する信頼の度合いへと通じているのである。いやたしかに、楽曲のヴァリエーションは必ずしも豊富ではなく、一本調子に思えるところがあるものの、持ち前のガッツをがしがし伝えてくる演奏、そしてメリハリのよくきいた構成、力強いコーラスにはフックがちゃんと備わっており、倦んでしまうことがない。ギターのメロディアスなフレーズには、きらきら、ときめくものがある。アップ・テンポとミドル・テンポの、ちょうど中間ぐらいのスピードに、低音の重みと勢いをたくわえてゆくスタイルは、もはや立派に確立された個性だろう。一時期ほどではないにしても、黄昏れ、哀愁を帯び、どこかウェットな音色の響き渡る局面もすくなくはない。が、しかし、90年代のポップ・パンクふうなリフに引っぱられてゆく4曲目「LOST HIGHWAY」の、キャッチーで明るいニュアンスなどは、もしかすれば新機軸といえるし、ある種のハイライトたりえている反面、ヴォーカルとギターとドラムがピッチのはやいアンサンブルをつくる8曲目「MAYBE I'LL STAY」の、メロウでいてソリッドに攻め入ってくるテンションときたら、PSYCHOPUNCHというカラーの際だち、マキシマムであるような魅力が、存分に引き出されている。ずばりその、芸の細かさをすべてエモーショナルな馬力の底上げに変えてしまう点が、最高に好きである。

 『MOONLIGHT CITY』について→こちら 
 『KAMIKAZE LOVE REDUCER』について→こちら
 『SMASHED ON ARRIVAL』について→こちら

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2010年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。