ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年12月26日
 完結。最終話までの出来は悪くはないと思うのだけれども、あきらかに着地点に失敗してしまっている。というのも、これ、あるおっさんとある少女の恋という話であれば納得ができるのだが、しかし、やはり血の繋がった兄妹という部分が大きなネックになっているのである。なぜ兄妹同士で愛し合わなければならなかったのか、というのにはまったく答えていないような気がする。いちおう、いろいろと考えているのだけど、うーん、うまく考えがまとまらない。まあ、ひとつの見方として、たとえばあだち充の『みゆき』なんかを、兄妹が、血は繋がっていないが、しかし、それでも相手を恋愛対象として認識することをずっと避け続けるマンガだとした場合、それはもっぱら兄の側の倫理、つまり家族として相手を思い遣ること、そして他者の視線をつねに意識し続けることによって支えられていたわけだけれども、そういった旧式(近代的)の倫理観を喪失したのが現代だとして、それを反映してみせたのが『恋風』における近親相姦的な恋愛なのだといえばいえるのかもしれない。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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