ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年01月11日
 Winds of Osiris

 これは待ちに待っていた作品の一つ。そして期待どおり、イギリスはリーズ出身の5人組であるPLIGHTが、ファースト・フル・アルバムの『THE WINDS OF OSIRIS』で轟かせているのは、荒削りのガッツをパワフルに駆使し、豪快にタックルしてくるかのようなサウンドだった。いわゆるストーナーの系に入るスタイルであって、70年代頃のクラシックなハード・ロックを下敷きにしながら、モダンなんて知ったこっちゃないよ、と言わんばかり、堂々と決めているあたりが、やはり、一番の魅力だろう。あえて、に違いない隙間の大きな音響のなかで、野郎のエキスをたっぷり注ぎ込んだグルーヴを、ぶんぶん、うならせているのだった。これまでに発表されてきた2枚のEP、06年の『THE PLIGHT』や07年の『BLACK SUMMER』が、わりとピッチの速い楽曲を充実させていたのに比べ、ミドルからスローにテンポを落としたナンバーを主軸にしているのは、いやいや、あのがっついたエネルギーをまったく隠していないところがおまえらの良さじゃなかったかよ、と思わないでもないのだけれども、バンド側の野心はおそらく、そうした仕様の微妙なチェンジによってこそ実現されている。スピードよりもダイナミズムを重視した結果、2本のギターの描く表情が、以前にも増して豊かになった。いくぶんリフはキャッチーになり、ソロのパートにおいては、まるでUFOやTHIN LIZZYをイメージさせるほどに、メロディアスなアプローチがきらりと光る。アコースティックとエレクトリックがたおやかに入り混じるインストゥルメンタル、5曲目の「LIFTED TO THE SUN」を経て、6曲目の「COUNTING TEETH」がヘヴィな地響きを立てるさまには、こう、ライヴの最前列で手すりに身を預けながら首を振りたくなるかっこうよさがある。もちろん、パンキッシュともとれるヴォーカルが、アップなテンポのビートに合わせ、ぶっきらぼうに叫び叫ぶ前半戦、2曲目の「LOVESICK MANIAC」 や3曲目の「INTO THE NIGHT」には、拳を掲げるしかねえんだ。よろしい。気概には気概で、無骨さで応えてやろう。

 バンドのMySpace→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2010年)
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