ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2010年01月06日
 KAT-TUN LIVE Break the Records 【初回限定盤】 [DVD] KAT-TUN LIVE Break the Records 【通常盤】 [DVD]

 年末年始にこれを観ながら、ああ、ほんとうにたまらなくKAT-TUNのことが好きなんだな、と再確認する。だから、もっともっとそのパフォーマンスに接する機会があればずっとずっと良いのであるが、いやいやちょっと待てよ、昨年に彼らは前人未到の東京ドーム通算10日間公演を実現し、じっさい自分も3日ほど会場に足を運んだのだけれど、にもかかわらずか、まだまだ足りないと渇きを覚えるぐらい、蠱惑的なエンターテイメントが、この、09年は6月15日のショウを収めたDVD、『KAT-TUN LIVE Break the Records』にはずっしり詰まっているのだった。とにかく、破格のスケール、怒濤のスペクタクル、驚天動地のコンサートが、すばらしい迫力のなか、繰り広げされるさまを目の当たりにせよ、というわけだ。

 すでにライヴ自体の感想はあげているが、やはりオープニングのすさまじさ、重厚なオーヴァーチュアによって幕開き、膨大な数のジャニーズJr.が並び立つセットがどどーんと登場した瞬間、訪れる興奮ときたら、筆舌に尽くしがたく。背筋をぞくりとさせる。そしてついに〈I don't wanna cry alone〉という、「RESCUE」の、あの印象的なフレーズをきっかけとし、宙づりのフロアに乗って姿をあらわす6人のメンバーたち。そりゃあもう、きゃああ、だよ。きゃああ。高揚せざるをえない。さっきまで地に足をつけていた気分が、すかさず、現実よりも高く高いところへ、舞い昇ってゆくのである。

 だが、真に奮い立たされるのは、これより先だ。性急な打ち込みのビートに合わせ、せつなく燃え上がる「RESCUE」のあと、間髪入れず、〈BYE-BYE・孤独な日々よ・BYE-BYE・遠く過ぎた日よ〉と、亀梨くんと赤西くんのハーモニーが響き、激しいギターの「ONE DROP」が炸裂する。水柱が勢いよく立つ演出もまた最高潮に燃える。そこから続けざまに披露される「LIPS」、「喜びの歌」、「Keep the faith」、「DON'T U EVER STOP」といったハード・ロック調のナンバーにはもちろん、押さえきれないまでのアドレナリンがサージさせられるであろう。ぶっちゃけて、この序盤の展開こそを最大のハイライトだとしてしまっても差し支えない。繰り返し繰り返し何度観ても、飽きず、昂ぶりの決して失われることがない。しかし驚くべきは、まだコンサートははじまったばかりだというのに、叫び、ひたすら声を張り上げるメンバーたちの、その刹那的にもとれるモードが、KAT-TUNというグループの魅力を何倍増しにもしていることで、ともすればテンションに任せすぎてルーズになりがちなスタンスが、センセーショナルかつスリリングな場面を幾重にも際立たせる。

 反面、コンサート全体を見渡したときにそれは、少々だれたところ、タイトな完成度を低めてしまっているのが、このグループらしいというか。いずれにせよ、そうした点も引っくるめてKAT-TUNなのだ、と強引に説き伏せるだけのインパクトが、冒頭に持ってこられている。いやまじで最高なのである。センチメンタルなバラードの「White X'mas」を挟み、ミステリアスでダンサブルでセクシーでアグレッシヴな「SADISTIC LOVE」が鳴り渡る頃には、すっかりめろめろ、酔いしれてもう、何がきても引き込まれる感じになってしまっている。亀梨くんのソロである「1582」の前段や、田中くんのソロである「PIERROT」の曲中で催される演出には、視覚上のトリックが使われており、それを伏せるためか、いまいち映像の迫力には欠けるが、前者は妖艶でど派手なパフォーマンスによって、後者は音楽的なダイナミズムも込みのアトラクションによって、たいへん魅せる。

 そうしたソロ・パートのなかではしかし、赤西くんの「WONDER」が、何といっても注目すべきトピックだろうね。女性シンガーであるクリスタル・ケイとのコラボレイト・ナンバーとして生まれた「WONDER」は、現時点では、正式に音源発表されていない。なのに、これがとてもハイ・クオリティな一曲になっているのだから、困るよ。平素より洋楽指向のつよい赤西くんの、おそらくはその求むるところが、洗練されたR&Bふうのリズムに凝縮されている。権利の関係かしら、当日バックのスクリーンに流れていたクリスタル・ケイを招いてのヴィデオ・クリップは、このDVDでは完全に映されないようになっているのは惜しいけれども、彼女の音声は当然のこと生かされており、ひじょうにかっこうよいデュエットを決めている。兎にも角にも、コンサートで耳にして以来、じっくり聴きたかった楽曲を、こうして堪能できるのは、うれしいし、ありがたい。

 ソロ・パートからグループの単位に話を戻せば、中盤の「WATER DANCE」から「MOON」の流れも、過剰なゴージャスさのよく似合う現在のKAT-TUNを見事に体現していて、かなりはまっている。ただし、和のテイストをミックスしたヘヴィ・ロックに乗せ、夢幻の愛を歌う「MOON」のきっちりとできあがった世界観において、メンバーの衣装がてんでばらばら、ラフなイメージが持ち込まれてしまっているのは、残念、そこはきっちり揃えてくれてもよかった。たとえば本編のエンディングを飾る「NEIRO」のように、上に一枚羽織るだけでも様式美的な格調が高まったろうに、と思う。が、すでに述べたとおり、その、臨場感に溢れるあまり、前のめり、必ずしも完璧なオペレーションにこだわらない姿勢こそ、KAT-TUNのカラー、持ち味なのだとすれば、仕方がないというよりほかないかい。

 たしかに、グラマラスでワイルドな「Peak」やアップ・テンポに走り抜ける「WILDS OF MY HEART」の楽しさ、ライヴならではのノリ、ほとんどでたらめで無軌道にショウ・アップされたそれには抗えないものがある。上田くんと田口くんのエネルギッシュな挙動もそこで活き活き、音楽的な貢献度とはべつのレベルで、コンサートの内容を充実させているのだった。アンコールのラスト、軽快なミクスチャー・ロックを下敷きにした「Will Be All Right」で、会場中を練り歩き、手をあげ、煽る6人の姿が、じつに勇ましい。オーディエンスの熱狂が一体となって〈It's All Righ・ありのまま・限りない夢を乗せて・羽ばたくよ今ここで・You Shine On The World・頑張ってる君の目が・世界中に輝いて・未来さえ変えてゆく・今ここで〉という願いを、力強い確約へと変える魔法、魔法、魔法を信じられる。

 『Break the Records -by you & for you-』について→こちら
 「RESCUE」について→こちら
 「ONE DROP」について→こちら
 「White X'mas」について→こちら
 『KAT-TUN III - QUEEN OF PIRATES』について→こちら
 「DON’T U EVER STOP」について→こちら
 「LIPS」について→こちら
 「喜びの歌」について→こちら
 『Cartoon KAT-TUN II You』について→こちら
 『Live of KAT-TUN “Real Face”』DVDについて→こちら
 「REAL FACE」について→こちら

 DVD『KAT-TUN LIVE TOUR 2008 QUEEN OF PIRATES』について→こちら

 コンサート『不滅の10日間ライブ KAT-TUN TOKYO DOME 2009』(09年・東京ドーム)
  6月15日の公演について→こちら
  5月22日の公演について→こちら
  5月18日の公演について→こちら 
 コンサート『KAT-TUN LIVE TOUR 2008 QUEEN OF PIRATES』(08年8月5日・東京ドーム)について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2010年)
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