ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年12月20日
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 はたして『Kis-My-Ftに 逢える de Show』か、といえば、もちろん逢える、逢えたよ。というわけで、昨日(19日)の夜は、ジャニーズの新鋭である7人組、Kis-My-Ft.2(以後、キスマイ)の初となる単独ツアーに参加するため、横浜アリーナへと行ってきたのだが、そのコンサートの内容は、なるほど、未デビューのグループでありながらもジャニーズJr.として場数を踏んでいる経験が、フレッシュであることとソツのないこととを適度なバランスでキープし、今できるかぎりのアトラクションを今できるかぎりのポテンシャルでアピールするのに相応しいものとなっていた。

 光GENJIよろしく、ローラースケートの滑走を一つのトレード・マークとしているのがキスマイなのだけれども、アリーナ席をぐるりと取り囲むかたちでロード状に組まれたセットに、バンクありSの字あり、かなりユニークなデザインが施されていたのは、必然それを生かすための工夫であって、じっさいパフォーマンスのほうも、中央に設置されたメインのステージにこだわることがないほど、縦横無尽なものであった。いやつねにローラースケートを履いているのではないのだが、ステージの特殊な構造は随所で演出上の変幻自在さを高めていたように思う。

 さて、勢いよくキスマイが飛び出し、オープニングを飾ったナンバーは、アップ・テンポなミクスチャー・ポップといえる「Kis My Me Mine」で、その爽快な出だしがたちまち気分を盛り上げる。基本的に、バックのサウンドはすでにレコーディングされているトラックでしかなく、要するにそこにヴォーカルが載るだけのカラオケに近い仕様なのだが、なぜかドラムのパートのみQuestion?の淀川くんが生で演奏していて、リズムにアタックの強さが加わっていたのは、ライヴのシーンに即し、跳ねるような勢いを効果的に加速させていた。続いて「千年のLOVE SONG」に「Kis-My-Calling」と、ファンにはお馴染みの楽曲が次々繰り出される。コミカルな自己紹介を歌詞に盛り込み、テーマ・ソング的な意味合いを持つ「Kis-My-Calling」の一節は、のちほどのゲーム・コーナー(大喜利)で何度も繰り返されることになる。

 中盤、ソロ・コーナーで宮田くんがNEWSの「恋のABO」を、そして先ほど触れたゲーム・コーナーを挟み、先輩グループのナンバーを借りたメドレーに入ってゆく。滝沢くんの「ヒカリひとつ」、KAT-TUNの「喜びの歌」、嵐の「WISH」、このへんはキスマイ自身がそれらのバックで踊った過去があることを踏まえるなら、キャリアを振り返るような意味合いを持っていただろう。そうした流れを受け、もっと旧いところへと、今度はジャニーズの歴史がプレイバックされはじめる。SMAPの「らいおんハート」、V6の「太陽のあたる場所」、光GENJIの「太陽がいっぱい」ときて、光GENJIの「パラダイス銀河」と自分たちのオリジナル・ソングである「Endless Road」を、マッシュ・アップというか、ミックスし、ルーツから現在までの連続性をあきらかにしながらさらには光GENJIのナンバーである「STAR LIGHT」を繋げ、先般「ミュージックステーション」でも披露された最新の楽曲「テンション」を持ってくる趣向は、じつにおもしろい。ひじょうにコンセプチュアルなものを感じさせる。

 また、MCの後ほどにはメロウな「雨」や「祈り」などをクッションとし、少年隊の「仮面舞踏会」をカヴァー、その少年隊の役割を継ぎ、今年に主演したミュージカル「PLAYZONE'09 〜太陽からの手紙〜」の内容を一部分引っぱってくるのも、まだ曲数が十分とはいえないグループにとって、同じナンバーを何度も繰り返すより、有意義な構成になっていたと思う。ミュージカルで共演した屋良くんや内くんがVTRでキスマイとコメントのやりとりをする演出にしたって悪くない。個人的には、「PLAYZONE'09 〜太陽からの手紙〜」の楽曲はともかく、せつなさを潤わせるぐらいにメロディのやさしい「雨」に、そうそうこれを聴きたかった、と肩を震わせられてしまった。

 たしかMCで、後半はクールなキスマイを見せる、みたいなことをいっていたが、このグループにおいてクールとはすなわち、ハードでありヘヴィでありセクシーな方向性であることが、「Hair」や「FIRE BEAT」、「街角DEEP BLUE」の、KAT-TUNの後継ともとれるアグレッシヴな、今ふうの言葉でいうならオラオラ系のアプローチにより示される。しかしすでに「FIRE BEAT」は完全なアンセムではないか。フロントを兼ねる2人、北山くんがラップ調のヴォーカルで煽れば、藤ヶ谷くんがやはりラップ調のアジテーションで応える出だし、そこにはキスマイの若さと躍動、今ここを逃してはなるまいとする負けん気が、はちきれんばかりに漲っているだろう。うんうん、大好きだよ。

 本編を締めくくったのは、ラヴ・ソングのなかに感謝と別れの気持ちを織り込んだ「Good bye, Thank You」であった。その、甘く、たしかに黄昏れてはいるが、しかし伸びやかなバラードは、ラストのワン・シーンにはぴったりとくる。メンバー一人一人が最後の挨拶をし、ステージを去っていったあとには、たっぷりの余韻が残る。アンコールでは「千年のLove Song」などが披露されたおよそ2時間半は、他のジャニーズのグループが行う公演に比べ、決して長いとはいえないものの、とかく盛りだくさん、満足のいくアトラクションがぎっしりと詰まっていて、ああ、ほんとうに楽しかった。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(09年)
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