ロックン・ロールは理屈じゃない、という阿呆みたいな理屈が世のなかにはあって、それがなぜか、ときおり奇妙な説得力を持ったりするのは、要するに、ロックン・ロールという音楽形態にはなにか聴き手の思考を停止させるような、そういう機能があるからなのだと思う。もうちょっといえば、ロックン・ロールというのは優れていれば優れているだけ、なにか御託を並べたりするのが馬鹿らしくなってしまうということである。それを聴いている間は、この世界との関わりみたいなものを忘れさせてくれる、そこではもちろん言葉は失われ、ただ脳髄の奥から発せられるシグナルに従って、体を動かすのみとなる。
さて、ROSSO。基本的な印象としては、先行EPのときのまま、ただこうして聴いてみると、元フリクションの人のギターがすさまじくかっこいいな。そのギターのあることが、旧ROSSOとの大きな違いとなっている。個人的には、1曲目、2曲目、5曲目、8曲目のスピーディーなナンバーが好みで、後半のミドル・テンポな展開はちょっと間延びしすぎかな、という気もしないが、それでも楽器間にある緊張には、目を瞠ってしまう。MC5あるいはレッド・ツェッペリンを思わせるダイナミズムが、そこかしこに渦巻いているが、けっしてハード・ロックみたいな整形されたものとして響かず、あくまでも性急で荒々しく尖ったものとして成り立っている、そういう部分に、バンドの本質のようなものを見出せるのだった。……というわけで、ここまでの字数が僕の評価となっているのでした。
ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年12月17日
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