ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年09月01日
 Sleep Walkers

 あんまりにも残念なことが多いから苛つく。ほんとうはフラストレイトなんかしたくないし、できればアドレナリンをサージさせて、ぜんぶのストレスをやっつけちゃいたい。ぴったりのBGMが必要なんだと思う。ところで、DEAD SWANSの『SLEEPWALKERS』はどうだろう、ということなら、いいね、こういう激しくアグレッシヴなサウンドを耳にしたとたん、堪らずかっとなるのだった。DEAD SWANSは、イギリスから出てきた5人組で、『SLEEPWALKERS』は、彼らがアメリカのレーベルであるBRIDGE NINEと契約を結んだのち、発表されたセカンド・アルバムにあたる。基本的には、BRING ME THE HORIZONあたりに続け、といったラインで評せられるかもしれず、やはり同じイギリスのARCHITECTSなどに近しい傾向を持っているようなバンドであるが、それらに比べ、ハードコアのニュアンスを生々しく保っている印象がつよい。たしかにエクストリーム・ミュージックの観点からすれば、とくに目新しい手法を編み出しているわけでもなく、既存のジャンルでは計測不可能な域にまで振り切れるほどの極端さはないのだけれども、ありったけのエネルギーを一点に集中、溜め込み、はじけ、つんのめる勢いで鋭さを増してゆく様子には、紛れもない興奮が宿っている。08年のファースト・アルバム『Southern Blue』は、もしかするとその、いかにもクオリティの低い録音が、これから打って出ようとする新人さんのぎらぎらとしている部分に似合っていたが、おそらく環境が整ったのもあるだろう、ここへきて格段に音響が良くなり、何よりもドラムのアタックにずしりという重たさが加わった。おかげで、あきらかに迫力が高まっているのは、絶対にプラスだ。たとえば6曲目、『Southern Blue』収録曲のリテイクである「20.07.07」を聴かれたい。スピーディに幕を開け、ギアをダウン、スローに締め括られる展開のめりはりがはっきりとし、強烈なインパクトを残すぐらい、存在感がおおきく仕立て直されている。いやはや、有無を言うより先に燃えるであろうよ。『SLEEPWALKERS』の発表に先立ちリリースされた『IT'S STARTING』では、BLACK FLAGの「FIX ME」の息巻くカヴァーを披露していたのに対して、MY BLOODY VALENTINEの「WHEN YOU SLEEP」のカヴァーはちょっとへんてこになっていたけれど(興味深いといえなくもないが)、DEAD SWANSの本領は、やはり、ストレートな直情をストレートな直情で上書きするような、激しさ、アグレッシヴさにこそあるに違いない。そうしたチェック・ポイントを最良のかたちで切ったのが、この『SLEEPWALKERS』であって、雪崩れるサウンドに身を任せているうち、気に入らなかったことの一つや二つ、いとも容易く踏みつぶせる気になっちゃう。錯覚だとしても構わないよね。ただうんざりしているより、だいぶいい。

 バンドのMySpace→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(09年)
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