ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年07月16日
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 いったいどれだけの人間が喜ぶのかは知れないが、ひとまず、声を大にしたい人間がここにいる。ついに『本気!』の新作がきたああっ。『週刊少年チャンピオン』NO.33(今週号ね)に掲載されている『本気!〜雑記〜』は、同誌の40周年を祝う特別企画の一環であり、てっきり他のマンガ家の作品がそうであるように、1話かぎりの読み切りかと思っていたのだけれど、どうやらシリーズ連載として今後も続いてゆくらしく、冬には2話目が発表される予定になっている(ただしこの予定はあてにならないだろう、と個人的には睨んでいる)。作中の人物がメタ・レベルである作外の事情を汲んでゆく内容は、半ば、今流行りのマンガ家マンガに近しいが、『本気!サンダーナ』のラストにおいて、本気に破門された舎弟の次郎を語り手とし、その後の経緯も描かれているあたり、番外編であると同時に、やはりこれは続編なのだろう、としたい。あるいは、『喰人』や『極道の食卓』以降のスタイルで『本気!』を展開したらこうなる、といったヴァリエーションなのかもしれない。まあマンガ史的には、少女マンガ家であった立原が少年誌でヤクザ・マンガ(「風」という『本気!』のプレ・ストーリー)をスタートさせたのはじつは手塚治虫が病気で倒れた穴を埋めるためだった、このへんがポイントであるに違いない。のちに立原はパーティの席で一度だけ手塚と顔をあわせたことがあると記している。しかしでは、という具合に、立原のファン及び『週刊少年チャンピオン』のファンは、もう一つの疑問を持つことになる。はたして立原はいつ、『本気!』登場以前に『週刊少年チャンピオン』の全盛期をつくったとされる編集長の壁村耐三を知ったのか、である。周知のとおり、立原の『あばよ白書』では、壁村耐三という同名の人物が伝説の極道として一目置かれ、その威厳は世界観をシェアする『弱虫』や『本気!サンダーナ』にも影響している。そこから推測するに、かの人物に対して何らかの思い入れがあるはずなのだ。すくなくともここには壁村への直接的な言及は存在しない(もしかしたら立原に依頼の電話をかけてきたのがそうかな、とも考えたが、たぶん時代が違う)ので、できるならそれは2話目以降に描かれることを期待すりよりほかない。一方、1話目で作者自身が、船のたくさん詰まった風景を眺めながら〈こんないっぱい船 描くのやだな〉とこぼすくだり、現在ではあきらかにコピーかパソコンで処理しているのを逆手に、余裕と貫禄で、にやり、自虐のギャグにしている。

 『本気』文庫版
  8巻について→こちら
  7巻について→こちら
  6巻について→こちら
  5巻について→こちら
  4巻について→こちら
  3巻について→こちら
  1・2巻について→こちら

・その他立原あゆみに関する文章
 『恋愛』
  3巻について→こちら
  2巻について→こちら
  1巻について→こちら
 『極道の食卓』
  8巻について→こちら
  7巻について→こちら
  6巻について→こちら
  5巻について→こちら
  4巻について→こちら
  3巻について→こちら
  2巻について→こちら
  1巻について→こちら
 『仁義S』
  9巻について→こちら
  8巻について→こちら
  7巻について→こちら
  6巻について→こちら
  5巻について→こちら
  4巻について→こちら
  3巻について→こちら
 『ポリ公』
  4巻について→こちら
  2巻について→こちら
 『月の教室』について→こちら
 『喰人』1巻について→こちら
posted by もりた | Comment(1) | TrackBack(0) | マンガ(09年)
この記事へのコメント
ノートパソコンで 見ています。文章のうまい方ですが 字がぎっしりで 私は 読みにくい ごめん。漫画 本気 かっこいいですね。
Posted by 村石 太2366号名古屋 at 2010年02月25日 21:29
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