ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年01月26日
 や、『天体戦士サンレッド』おもしろいだろ。おもしろいだろう『サンレッド』、と思うのであるけれども、ぜんぜん興味のなさそうな君のご様子が、僕には残念極まりないのだった。サンレッドは川崎の平和を守る正義の味方である、と同時に、保険外交員をやっているかよ子さんに養われているヒモである。しかし『サンレッド』の真の主役は、悪の組織フロシャイムの幹部であるヴァンプ将軍なのである。ヴァンプ将軍はモラルとマナーをきちんとする人であり、もちろん近所づきあいも欠かさない。合コンに行けば、シャツに赤ワインのシミを作ってしまった女性に対して、〈ためしてゴッチンの受け売りだよ〉と、〈赤ワインのシミは白ワインで取れるの〉ってな具合に豆知識と気配りを発揮する、ナイスな人柄である。だが、機械に弱く、落ちたブレーカーを回復することもできないところが、玉に瑕である。ところで、この2巻の3分の1ほどを占めているのは、『サンレッド』のプロトタイプ『気象戦隊ウェザースリー』である。『ウェザースリー』においては、たぶんこのマンガが、その昔にダウンタウンがバラエティ番組でやっていた戦隊物のパロディであるゴレンジャイに着想を得ていることが、より如実であるような感じがする。正座と説教のあたりがとくにそうではないだろうか。ゴレンジャイでは、ヒーローと悪の優位性が逆転していたが、『サンレッド』と『ウェザースリー』では、それがさらに反転させられている。つまりヒーローが悪よりも優位であるという、ごく自然なポジションに立ち返っているわけだが、その力関係の当然さがときに横暴であることを描くことで、成立するギャグを取り扱っている。まあ、イジメっことイジメられっこのパターンといえば、そういうふうにもいえる。〈……指定席っていうのは あれね 逆に不自由な面もあるよね〉というヴァンプ将軍の気の弱さが、なんとなく他人事には思えない、その気持ちのわかる僕には、ピンポイントでヒットしてしまうのであった。なんて気の毒なことでしょう。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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