ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年06月05日
 New Distances

 CONVERGE等とともに、00年代的なエクストリーム・ミュージックの礎の一つとなったBOTCH、その元ヴォーカルが、THESE ARMS ARE SNAKESのギターやSOME GIRLSのベースたちと何やらバンドを組んだと聞けば、がぜん期待すらあ、といったところであって、このファースト・アルバムにあたる『NEW DISTANCES』には、ナナナNARROWSすげえええ、の一言で済ませてしまえるぐらいのインパクトを求めるのであったが、まあ、さすがに既成の概念を粉々に打ち砕いてしまうほどの野蛮な革新性までは持ちえておらず、そこはちょっと惜しい、のだけれども、いやいや、しかし、演奏の縁からみるみる噴きこぼれてゆく音の、激しくかさんだ勢いが、情緒不安定なうねりをつくり、やわな態度で接しようとすれば、ひどい目に遭いかねない、そういうアンチ・エレガントなアグレッシヴさは、やっぱりいいよね。結論を述べるなら、おおむねメンバーの出自から想起されるとおりのサウンドになっている、と思う。とかくけたたましく、うずうずとした衝動を喚起する1曲目の「CHAMBERED」や、2曲目の「SEA WITCH」には、まさしくBOTCHの、動的なアプローチの、残響を感じとることができるし、3曲目の「A RESTORATION EFFORT」みたいな、スローな調子のなか、アンビエントでクールな面が、楽曲のトーンをまったく覆ってしまう展開も、反対にBOTCHの、静的なアプローチの、延長線上に置けるだろう。あるいは全般的に、上下運動のリズムが、重低音のしなり、柔軟なグルーヴとなって轟くさまは、THESE ARMS ARE SNAKESやSOME GIRLSにも通じる。だが、幸福にもその総和が、もちろん、濁った声をいからした叫びの果たしている役割もおおきく、NARROWSならではの固有性を引き出しているのである。ことによったら、インストゥルメンタルで構成されたパートは、やや怠い、が、ハイパーなテンションではりきるモードは、躊躇なしにかっこうよい。

 バンドのMySpace→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(09年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック