ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年05月15日
 おかわりのんdeぽ庵 3 (3) (講談社コミックスキス)

 食文化は健康であって欲しいという信仰が根底にあるからか、料理マンガのストーリーには、性善説といおうか、人に善くすることを当然として採用しているものが多い。もちろん、なかにはいくらかの例外はあるものの、基本的に例外はその絶対数が少ないことの上に成り立っているのであって、そちらを主とは踏まえない。イタバシマサヒロが原作をつとめ、なかはら★ももたがマンガを描く『おかわり のんdeぽ庵』も、やはり、料理マンガの多数派に入る、つまり、良心的な人々の関わりが味覚の幸福をもたらすことになっており、東京で居酒屋「ぽ庵」を営む菜々葉と穂波のコンビが、店にやって来た人々の悩みに答えるかたちで、酒と料理に腕を振るうのを通常のスタイルとしているけれども、この3巻では、大学時代の友人に招かれ、山形県の庄内を訪ねてゆく。そうして彼女たちが出会うのも、ひっきょう気持ちのやさしい人間ばかりである。これをジャンルの性質、そのベーシックなイディオムに由来した現象だとするとき、『おかわり のんdeぽ庵』ならではの特徴をべつに求めるとすれば、ヒロインのかわいらしさ、ということになるかい。たしかにまあ、なかはらの女の子は、デザイン的にとてもかわいい、と思われる。おおまかな背景だけを共有している前作『のんdeぽ庵』に比べると、デフォルメのタッチをつよめているが、それも含め、キュートな印象が、丸くまとまったエピソードの気色を、より和やかに上塗りする効果をあげている。しかしいきなり穂波にモテ期が到来するくだり、なかはらは久保ミツロウと親しかったはずで、まさかオマージュではないのだろうが、こういう、ちょっとばかばかしいののほうが、個人的には、好き。

 2巻について→こちら

・その他なかはら★ももたに関する文章
 『あかねSAL☆』(原作・岡田惠和)
  4巻について→こちら
  3巻について→こちら
  2巻について→こちら
  1巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(09年)
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