ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年02月26日
 田島みみの『学校のおじかん』も、いよいよ完結であるが、全17巻というのは、正直、長すぎた。実質、それだけのヴォリュームで描かれるに相応しい内容ではなかったと思う。ヒロインが、学生と学園長を兼ねるというアイディアも、かなり序盤の段階で、あまりよく生きなくなってしまったし、とはいえ、これ、要するに、できうるかぎり家族の抑圧を持ち出ずに不純異性交遊(!)をさせないための方便になっていたんだよね。以前にも述べたけれど、陸とマッキーのカップルは、相思相愛で付き合っていながらもなぜか、いやまあ、よっぽど欲情しているのでなければ、それが現代的だからなのだろうが、セックス(性交)をしないことには、恋人同士の意思確認ができないことになっている。すなわち、当人たちがピュアラブルな関係を望んでいるかどうかは、本筋において、無関係なのであって、無理やりピュアラブルな関係にさせられているという、唯物的な葛藤こそが、作品の主軸だったのである。したがってハッピー・エンドはもちろん、ちゃんとセックスできたので二人は末永く幸せに暮らしましたとさ、なのであって、それで満足がいくのなら、おめでとう、よかったね、以外に何も言うべきことはない。個人的には、ワキの登場人物たち、譲や楓、仁美の、細やかな心の動きのほうに好ましいものがあったけれど、作者にとっては、17巻をかけても、配慮だけは備わらない高校生が、たんに障害があるせいでセックスをできないから、あたかも初心であり続けるかのように見える、見せかけることが、何よりも大事であったに違いない。

 13巻について→こちら
 12巻について→こちら
 9巻について→こちら
 5巻について→こちら
posted by もりた | Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ(09年)
この記事へのコメント
まじ偉そうですね
Posted by わ at 2009年03月15日 14:43
語り口がまずいのかもしれませんね。気をつけたいところです。
Posted by もりた at 2009年03月15日 15:06
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