ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年01月23日
 Travels

 ああもう、ちくしょお、いらっとする、そのようなときには轟々とうるさいものを聴いていたいよ、カタルシスするからだ。けれども、ジャストなのは、なかなかなあ。結局のところ、叫ぶからやかましいだけ、テクニカルだから騒がしいだけ、という気が、すくなくはないバンドにしてしまい、それだって近頃じゃあインパクトがつよいわけでもなく、いまいちこう、がっとこない、要するに、カタルシスしないのだった。が、ボストン出身の5人組、DEFEATERが昨年(08年)にリリースしたファースト・アルバム『TRAVELS』は、そんなことなかったな。燃えた。かなり燃えた。パッケージに貼られた英語の惹句によれば、MODERN LIFE WARやCOMBACK KID、VERSEのファンにどうぞ、であるらしいが、言わんとしていることはわかる。ざっくりとした印象を述べれば、芯のぶっといハードコアで、熱のたっぷり入れられたストロングなスタイルで押す、合間合間にスローでメロウなパートのアクセントを噛ませ、青臭いといってもいいような情緒を、うねりのうちに設けてゆく。スピードの激しい展開は、たしかに、ある程度の複雑さを備えた演奏によって、押さえられ、支えられてはいるのだろうけれど、何よりもそこから生まれてくる怒濤に圧倒される。心惹かれる。メリとハリの、どかどかと目まぐるしいなかに、ちゃんとドラマが聴こえてくる。ガッツにあふれている。テンポをダウンし、重量のあるグルーヴを響かせながら、アジテーションがすごむ6曲目、「PROPET IN PLAIN CLOTHES」の半ば、いきなりアコースティックで弾き語りふうになるのは、いい声で男らしい哀愁のあるメロディを歌っているのも含め、ちょいとびっくりした。やあ、かっこういいね。

 バンドのMySpace→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(09年)
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