ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2009年01月12日
 当初はけっこう期待していたマンガなのだけど、門尾勇治の『真犯人!!』は、2巻まできたところで(さらには次巻で完結になるにもかかわらず)、何がしたいのか、よく見えない。死刑制度を扱おうが、とくに社会派というわけではなく、黒幕は誰かといった真相を隠しながらも、サスペンスやミステリの興を望めない。冤罪の主人公が公開処刑をサヴァイヴァルする、そのような大枠に関しても、いかんせん受動的な流れしかつくれていないため、スリルに乏しいのである。テーマのレベルで見るなら、ショッキングな題材のわりに、どうも焦点が定まっていない印象を受けもする。おそらく、作品そのものの理念は、なぜ最愛の妻を殺された主人公が罠にはめられなければならなかったのか、真犯人の思惑にかかっているのだと思うのだけれども、そこで読み手の心に引っかかる、読み手の推量を引っかける、手がかりとなる部分が、さすがに弱い、少なすぎるよ。

 1巻について→こちら

 『欺瞞遊戯』について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(09年)
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