ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年11月15日
 作者も欄外のコメントに書いているけど、そらまあ、誰でも、薄い、って思うよな、というのは内容のことではなくて、物量的なこと、要するにページ数のことで、番外編を除けば、100ページ強しかないのだが、物語のほうはとくに薄いとは感じさせず、最後の最後にきて、畳み掛けるような展開が続く。これで完結となる春田なな『チョコレートコスモス』の4巻である。ヒロインの視点に立てば、教師に対する片想いのストーリーとなっており、俯瞰的には、ヒロインをめぐる教師と幼馴染みの三角関係のストーリーとなっている、そのような構図で描かれているマンガだけれども、なかなかテンポのよい速度で話を二転三転させながら、すべてを収めるべきところにちゃんと収めている。前巻で横から入ってきた三年生の女子が、ヒロインである紗雪の恋のライヴァルになるのだろうかならないのだろうか、と読み手に疑わせておいて、じつはそれがもうちょいべつの役を担っているあたりも、アイディア的に云々ではなく、接続の仕方として、うまくいっている。それからヒロインの振るまいが、テンションの高いまま、ぶれなかったのも良い。ファミレスの乗り込んでいくくだりなど、場の空気を読めるようなタイプであったり、あるいは逆に場の空気を白けさせるほど落ち込むタイプであったりしたら、ああはならなかっただろう。それにしても、悠士の立場になってみると、ほんのすこしボタンの掛け違いでしかないものが、決定的な誤りとなってしまっているわけだから、正直、ちょっとこたえるものがあるよね。しかし、そのへんも、すぱっ、と割り切ったうえで結末を迎えているおかげで、どろどろにもぐだぐだにもならずに済んでいる。

 3巻について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(08年)
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