ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年09月25日
 Take Me to the Sea

 THE BLOOD BROTHERSにPRETTY GIRLS MAKE GRAVESという、メンバー3名の前キャリアを踏まえたとき、JAGUAR LOVEのファースト・アルバム『TAKE ME TO THE SEA』で聴くことのできるサウンドは、かなりポップの方向に振り切れている。フラストレーションによって研ぎ澄まされたハードコアの極端なポップ化ということであれば、THE MAE SHIの『HLLYH』あたりに近しいタッチだろうか、しかしあちらに比べるとアヴァンギャルドによじれた展開をほとんど持たず、ハードめにまとまった演奏のなか、素朴であるほどにキャッチーなメロディをヴォーカルは追う、すべてがならめかでスマートなのにジョニー・ホイットニーの、あの甲高くヒステリックな声はあいかわらず、十分なインパクトを持ち、強烈な個性をアピールしている。それにしても、フォーマットとサイズをきちんと定め、そこに自分たちのスキルとセンスをめいっぱい詰め込んだかのような楽曲が、もちろんフックもアクも十分に満たしたまま、これでもかという具合に続いていくので、ついつい、はまる。ちゃかちゃかと刻まれ、局面によってはダンサブルにも変化するリズムは、巧妙に、軽妙なステップを誘い、賑々しく盛り込まれたキーボードの音色が、躁状態を摩訶に膨らます。センチメンタルな抒情も、揺れ、振れながら、上機嫌のバルーンに引っ張られ、舞い上がる。先行EPに収録されていた「VIDEOTAPE SEASCAPE」も、けっこう特徴的でナイスな一曲だったから、あれもこのアルバムに入れて欲しかったな、と思うのは、おい、おまえ、贅沢すぎる不満だよ。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(08年)
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