ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年09月05日
 リリースのタイミングが近く、曲調が決して遠からじであるため、はからずもKinki Kidsの「Secret Code」とTOKIOの「雨傘」は、堂本剛、長瀬智也、椎名林檎の、同世代三者がそれぞれのポテンシャルをもって呼応し合っているかのような印象を受ける。しかしはっきりといってしまえば、「雨傘」は、椎名が作曲し、東京事変がアレンジをしたナンバーに、長瀬のヴォーカルをのせる、というアイディアがそもそもいけていなかったのか、どうもいまいちに感じられたのであった。ここ最近のTOKIOがとってきた大物ミュージシャンに楽曲をオーダー・シリーズのなかでも、あまりうまくいっていない類だろう。性別の差か、それとも長瀬の声量がアンニュイなムードと無縁であるからか、かつて「少女ロボット」で、ともさかりえと椎名のあいだに見られた同世代のマジックは、そこに生じえていない。これに対して、Kinki Kidsの「Secret Code」である。作詞作曲は外部のライターが行っているけれども、テレビ・ドラマ『33分探偵』の主題歌で、大所帯のバンド形式で織りなされるサウンドは、244 ENDLI-x以前における堂本剛のソロ・ナンバーを彷彿とさせるものがある。それこそファースト・ソロ・アルバム『ROSSO E AZZURRO』に収められた「さよならアンジェリーナ」や「溺愛ロジック」の系を思わせる。もちろん、Kinki Kidsとしての活動である以上、堂本光一とのコンビネーションこそが要であって、安易に堂本剛個人と結びつけてしまってはならないのだが、「Secret Code」にかぎっていえば、ヴォーカルのパート分け一つとっても堂本剛の色がつよい、という気がする。それが、堂島孝平や藤井尚之、東京スカパラダイスオーケストラのメンバーを中心に組まれたバックの演奏と引き合い、たいへんスリリングかつアッパーなムードをかもし、なかなかに煽る。スタジオ音源のミュージシャンをそのまま連れているわけではないのだろうが、初回限定盤に入っている「Secret Code 〜KinKi you Live Version〜」も、じつはこちらのほうが堂本光一の存在感がおおきく出ていて、かっこういい。翻って、B面に収録されている「Fu Fu Fu」などは、堂本剛と堂本光一のデュエットが、じつにKinki Kidsらしく、CHOKKAKUのアレンジしたポップ・ナンバーのうちで、きらきらと映えている。

・その他堂本剛の活動に関する文章
 『I AND 愛』について→こちら
 『Coward』について→こちら
 「ソメイヨシノ」について→こちら
 [si:]について→こちら
 『僕の靴音』について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(08年)
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