ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年08月15日
 For Redemption

 ニュースクールのハードコアといったところで今や完全なオールド・スタイルであろう。時は、溜め息が幸福を遠ざける残酷さで、過ぎ去る。しかし、奮迅のかっこうよさは旧いや新しいの価値基準を事も無げに乗り越えるのだな、と思う。06年に結成された米マサチューセッツ州出身の4人組、I RISEのセカンド・アルバム『FOR REDEMPTION』である。昨年リリースされたファースト・アルバム『DOWN』も、まるで90年代の半ばにニュースクールと称されたハードコア系のサウンド、とくに一時期のSNAPCASEあたりを彷彿とさせる、メタリックなギターのリフと重低音ベースのヘヴィ・グルーヴとを、超テンションでフル稼働させたかのような怒濤の魅力的な佳作であったけれど、この『FOR REDEMPTION』も、基本的なニュアンスは変わらず、一個一個のナンバーにおけるメリとハリの具合をさらに強めることによって、くわっ、と血の沸き立つ興奮を、見事かつ猛烈にアピールしている。いやはや、盛り上がるだろうよ、これは。現代的なアーティストの多くが、エクストリームであったりラウドであったりの方向性を採るにあたり、高度なテクニックを重要視し、楽曲の展開を複雑化させているのに対し、I RISEの場合、まあたしかに一定以上の技術に裏打ちされているふうであるにしても、きわめてストレートに情動を叩きつける。それこそ、奇を衒う、エキセントリックというのではなくて、とにかくひたすらにアグレッシヴなのである。バックの演奏がやたらダイレクトに轟音を撥ねれば、ヴォーカルは力む、叫ぶ、熱く、煽る。こちらの拳を固く握らせる。最高に好きだな、と挙げておきたいのは7曲目の「THE DOOR」で、イントロ、スローなドラムのテンポに合わせ、潤んだ抒情をこぼすギターの旋律が、イントロ終わり、性急さをもって「A CLOSED DOOR」「TO A WORLD」と放たれる声に従い、一変して激しく、鳴る。そのフルスイングであるようなインパクトが、真剣にかっこうよい。

 バンドのMySpace→こちら(音出ます)
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(08年)
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