ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年12月10日
 正確にはNEW END ORIGINALやGRATITUDEのメンバーが在籍するATTENTIONがメイン・アクト、それのサポートというカタチで、ようやく果たされたONELINEDRAWING=ジョナー・マトランガ(JONAH MATRANGA)の来日公演なのだけれども、これがまじですげかった。世界でもっとも尊い歌声に触れた。聴きながら泣けてきてしまって、とてもとても困ったほどである。ああ、エモーションっていうのはほんとうのほんとうはこういうものなんだよ、と思った。演奏の体裁自体はものすごくシンプルであった。ひとり椅子に腰掛けたジョナーは、出来合いのバック・トラックをスイッチでオンにして、それに合わせ、アコースティックのギターで弾き語るだけである。身ぶり手ぶりを交えながらも、ただ滔々と歌うのみである。しかし、それがなぜか、まるでメロディは、真実から切り取られてきた断片のように、生きる意味を、押しつけがましさのない、自然な言語として、教えてゆく。声質、歌唱、そして表情、それらのすべてが、過不足なく、喜びも悲しみも含めた一個の命を、真っ正面から謳う。それぐらいのことでついに、がーん、ってなった。奇跡を信じた。感動した。感動という現象を、ここまで素直に受け入れられたのは、たぶん生まれてはじめてのことであった。大げさではなく、他に言いようがないほど、つよく胸を打たれたのであった。FARの「REALLY HERE」も演奏されるなど、基本的には、ジョナーのこれまでのキャリアからピックアップされたナンバーが、つぎつぎに披露されたわけだが、どの楽曲からも、息づかいのひとつひとつが、真心を込めたしるしであるかのような、そういう説得力を受け取ることができた。観客からのリクエストなのかな、即興でプレイされたDEFTONESのカヴァー「BE QUIET AND DRIVE(FAR AWAY)」のスタティックなヴァージョンでは、もしかすると原曲よりも鮮明な孤独が、しかし自己憐憫ではない、怖れを斥ける態度として浮かび上がる。真っ直ぐに歩くのは難しい、でも、その難しさのあることが、おそらく、ここまでに辿ってきた軌跡を価値のあるものに変えてゆくのかもしれない、そんな想いがふと湧く。前向きな気分だ。そのあとのATTENTIONのライヴは、ああ比較対象は本当にFOO FIGHTERSなんだなあ、という向きで、正直なところ、まあね、といった感じではあったのだが、サプライズというか、アンコールで、左腕を吊った(どうやら肩の調子が悪かったらしい)ジョナーが合流する。ATTENTIONのフロント・マンであるジェレミーのギターといっしょに、ひとしきりうたったあと、ラストに演奏されたのは、来日公演といえば定番のひとつ、CHEAP TRICKの「SURRENDER」であった。どこかロビン・ザンダーの物真似風味なのが微笑ましい。拍手喝采。大好きな「14-41」をやってくれなかったのは、ちょっと残念であったけれども、体の芯から、ほこっ、とあたたまる大団円を迎えて、にっこりする。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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