ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年12月09日
 『FOR ONE NIGHT ONLY』は、再結成テラーヴィジョン(TERRORVISION)の、今年4月15日、ロンドン・フォーラムでの公演をまるごとパッケージしたもので、同内容のDVDもあるが、これはCDの盤である。僕は、好き好きテラーヴィジョンな人間であるのだけれども、うーんちょっと期待値をオーヴァーするものではないかな、という印象だった。代表曲の万遍なくセレクトされている点はオーケーだ。が、いかんせん演奏がけっこう粗い、や、粗いというのとは違う、いったん解散したバンドに対してピークを過ぎたというのもどうかと思うが、やはり機を逸しているというか、全体的に大味に過ぎる、けっこう細かいところが決まっていない感じがする。オーディエンスの盛り上がり具合からして、たぶん会場に居合わせたならば、かなり燃えるのだろうと思う。ただ、このアルバムを通じて、それを追体験するのは難であるということだ。これならばオリジナル作を聴くよなあ、という感想に着地してしまう。ライヴならではの勢いというのではなくて、根幹のしっかりとしていないせいで、勢いに頼らなければならなかったのではないか。ギターはけっこういいふうだ。でも、ベースとドラムがうまくタイム感をつかめていない気がする。それにヴォーカルである。最初の数曲は張っているのだが、中盤以降、かなり発声がカツカツになってくる。そうした不満は「SOME PEOPLE SAY」や「BAD ACTRESS」、「MIDDLEMAN」などのスローに聴かせるナンバーで顕著になる。コーラス部分を観客に振れば、合唱は起るとしても、スタジオ作にはあった感動が、完全に、死んでいる。キーボードの音が侘びしく響く。また初期のミクスチャー調の楽曲では、ラップっぽい箇所が、ただがなっているだけになってしまっており、テンションが上がってこない。リズムが不調を訴えている。個人的にアンセム認定の「DISCOTHEQWRECK」ぐらいは、せめてかっちりとまとめて欲しかった。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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