ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年08月06日
 東京ドーム、通称ビッグ・エッグと呼んでいるのを最近聞かないけれどともかく、その球体状の広大な空間に、ナイフを模したペン・ライトが、青く、無数に揺れ点滅するさまは壮観であったよ。そう、昨日(8月5日)はKAT-TUN「LIVE TOUR 2008 QUEEN OF PIRATES」の最終日となる東京ドーム公演に行ってきたのであった。いやあ、かっこうよかったわ。総じてショーのクオリティは高かったとは決していえないが、しかし、そうしたルーズさも込みで大勢のファンから愛されていることを再確認したほどの盛り上がりである。

 今年リリースされたサード・アルバム『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』は、超がつくぐらいの傑作であった。それに準じたツアーということなので、『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』どおり、「TABOO」でコンサートの幕を開ける。天井からゴンドラ(?)で6人のメンバーが姿を現した瞬間、会場中に歓声がこだまする。海賊のコンセプトを踏襲したコスチュームがじつに華やかである。やがてメイン・ステージに降り立った彼らは、間髪入れず「Keep the faith」になだれ込んでいくわけだが、赤西くんのヴォーカルの出足が悪く、そこはちょっとがっかりしたな。じっさい、赤西くんのパフォーマンスは全体を通じ、けっこうあちこちにむらがあったような。しかし、声がよく出、決まったときは、やはり、最高潮にエロティックなオーラを発するから、まいる。

 このグループが持っている不良性、田舎ヤンキーくささをもっともあらわしていたのは、おそらく田中くんのソロ・パートであろう。数曲のレパートリーをこなしたのち、メンバー全員がいったん引っ込み、単独バイクにまたがって登場した彼のがらの悪さときたら。さすが〈FROM千葉 サイコラッパー ないぜ半端〉である。と、これは「DON'T U EVER STOP」の一節だが、もちろん、ここで披露されたのはそのシングルの初回限定盤に収められた彼のソロ・ナンバー「PARASITE」で、ぶうん、ぶうん、とエンジンをふかしながら、花道を渡り、会場後方のサブ・ステージへ向かう、バック・バンドであるFIVEの演奏を受け、あのLINKIN PARK調のミクスチャー・ロックが轟く、エンジン音とバンド演奏のセッションというのもアイディアとしてはユニークであった。ここでバッド・ボーイな印象をつけられているおかげで、その後の亀梨くんや田口くんのソロ・パートにおける屈託のない明るさが、逆に、魅力を増してくるのだと思う。映像や垂れ幕を効果的に使った亀梨くんの演出も良かったが、真っ向勝負のはしゃいだ雰囲気で場内を沸かせた田口くんもさすがである。いや、田口くんって、ほんとうにチャーミングなんだね。客席に降りていって、ちっちゃい子供にうちわをプレゼントする場面も、すっごく、和んだ。

 6人揃って天狗(TEN-G)に扮した小芝居のコーナーもたいへんファニーで、こちらのテンションもとにかく高まりっぱなしであったのだが、この日ならではの特別なサプライズといえば、ゲストにNEWSの山下くんが登場したことだろうか。MCのコーナーということで着席させられ、中丸くんをいじって「ナカマラー、ナカマラー」と繰り返すトークにげらげら笑いクールダウンしていた観客がみんな、いっせいに立ち上がったものな。「KAT-TUNふうにやっていいかな」みたいな前ふりを置いて「おまえらあ」云々と挨拶したあたりに、KAT-TUNとNEWSのカラーの違いを当人がどう意識しているのか、感じられた気もした。それで山下くんが去り際「最後までコンサート観ていく」というようなことを言ったのは、まあ社交辞令だよね、と、そのときは思ったのだけれども、いやいや、アンコールにもちゃんと姿を現したのにはびっくりしたよ。

 『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』のナンバーは大半パフォーマンスされたのではなかろうか。そのなかでもとくにハード・ロックしていてアップ・テンポな「愛のコマンド」から「LIPS」の流れは、最高潮に燃えた。とはいえ、「LIPS」は噴霧するマシーンでメンバーが遊びすぎ、歌うよりもふざけるほうに夢中だった感があり、いやまあ、楽しいといえば楽しかったのだけれども、もうちょいシリアスなヴァージョンも聴きたく。かわりにダンサブルな曲調に合わせ、会場を煽る「SIX SENSE」や「HELL,NO」のくだりは、たいへん時間の濃く感じられた。

 それにしても、中丸くんの器用さと安定感を、このたびあらためて認識した次第で、ヴォイス・パーカッションも見事だし、歌う声の通りもいいし、先述したトークなどでもなかなかに機転が利いている。中丸くん、いいなあ。「愛の華」を女性の合唱(あれはテープなのかなあ)から入った上田くんのソロ・パートは、うつくしいライティングの効果もあって、ちいさな炎が燃えさかり、次第に消え入るような儚さのあらわれてくることに胸が打たれる。メンバー紹介のとき、ポケットからお菓子を取り出して、客席に放り投げる姿はとてもキュートであったが、それとはまたべつの蠱惑的な表情を、しんみりとしたバラードのなかに織り込んでゆく。そして赤西くんの「LOVE JUICE」である。これがまた、セクシーなヴォーカルとダンスで展開された名場面であったが、そこでの魅せられずにはいられない雰囲気を湛えたまま、マイクを通さず、「僕らの街で」をアカペラではじめた瞬間、まじで痺れた。その後に繋がる演出としても巧いと思った。いうまでもなく「僕らの街で」は、赤西くん抜きの5人編成で発表された楽曲である。これをどう6人編成のコンサートで再現するか。なるほどねえ。出だし、赤西くんのアカペラに注目させ、そのバックに他の5人が登場すると、どこまでも澄んでやさしいバラードが、通常のアレンジにほんのすこしの愛嬌を加え、響き渡る。東京ドーム・サイズで、マイクなしで、アカペラというのは、赤西くんほどの声量があってこそのものであろう。さすがに苦しそうで、後半はメロディを叫ぶふうになってしまったけど、いやいや、それでも十分に胸の奥が、わあっ、となった。

 「僕らの街で」以降はもう、いつ終わりが来てもおかしくはない興奮の最中を、ずうっと突っ走っていくような感じで、堪らないものがあったよ。巨大な海賊船も登場し、尋常じゃないカタルシスが押し寄せるなか、アンコールで「Real Face」、「un-」、「Peacefuldays」ときて、つまりはあの〈K-A-K-A-K-A-T-T-U-N-T-T-U-N〉の大合唱で、ひとしきりクライマックスを味わってしまったあと、残すは「ハルカナ約束」ぐらいかしら、と思っていたら、『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』に収められているうちでもセンチメンタルな佳曲「OUR STORY 〜プロローグ〜」をやってくれたのは、とてもとても嬉しかったな。もちろん、そうなってしまえばラストのラストは「ハルカナ約束」である。〈ナ・ナ・ナ・サ・ク・カ・ナ・ハ・ル・カ・ナ・ヤ・ク・ソ・ク / マ・ワ・ル・ナ・モ・ナ・イ・ヤ・ク・ソ・ク〉。ああ、やっぱり、これ、アンセムだね。3時間を越えるステージを圧倒的な充実で締めくくる。いやあ、くたくたになった。心地好く疲れた。

 会場に入る前は、あいにくの雨に濡らされたが、満足して会場を出る頃には、すっかり雨があがっていたのも、素敵であった。

 『KAT-TUN III - QUEEN OF PIRATES』について→こちら
 「DON’T U EVER STOP」について→こちら
 「LIPS」について→こちら
 「喜びの歌」について→こちら
 『Cartoon KAT-TUN II You』について→こちら
 『Live of KAT-TUN “Real Face”』DVDについて→こちら
 「REAL FACE」について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽(07年)
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KAT−TUN/僕らの街での動画がご覧になれます。
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Tracked: 2009-01-17 21:43