ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年07月11日
 All or Nothing

 05年のファースト・アルバム『YOUNG FOR ETERNITY』と、このセカンド・アルバム『ALL OR NOTHING(オール・オア・ナッシング)』を聴くかぎり、THE SUBWAYS(ザ・サブウェイズ)に関しては、もしかするとポストASH枠みたいなポジションで見るのが良いバンドなのかもしれないね、と思う。出身地は違えども、片方にたとえばNIRVANAに代表されるようなミニマムなダイナミズムへの欲求があり、もう片方にたとえばOASISに象徴されるようなメロディ・オリエンテッドの指向がある、もちろん90年代におけるアメリカとイギリスの二極からの影響と捉まえることも可能であるそれらを、奇をてらうことなくミックスさせたサウンドに、共通すべき特徴を感じられる。ASHがセカンド・アルバム『NU-CLEAR SOUNDS』をアメリカ市場に向けてリリースし直すさい、ブッチ・ヴィグにリミックスを頼んだのはよく知られた話だけれど、THE SUBWAYSはセカンド・アルバムそのもののプロデュースを、やはりブッチ・ヴィグに任せているのも興味深い事実である。いずれにせよ、『YOUNG FOR ETERNITY』では、線の細さに不安がありながらも、フレッシュな勢いを借りることで、躍動感を大事にするギター・ロックを披露してみせたTHE SUBWAYSだが、『ALL OR NOTHING』においては、リズムの面に安定した重みが加わると同時に音の厚みが出、そのため全体のぶれが減じ、以前にも増してアタックのつよいサウンドを聴かせるにいたっている。とくに、アップ・テンポになっていくなか、さわやかでキャッチーなラインを浮上させる頭4曲の流れが、いい。先行シングルでもあった3曲目の「ALRIGHT」から4曲目の「SHAKE SHAKE」にかけて、昂揚はピークに達する。ドライヴする曲調のコーラス部分で発せられるフレーズが、タイトルどおり「ALRIGHT」であり「SHAKE SHAKE」であれば、そりゃそうだろうよ、というところであるが、ギターのセンチメンタルでもあるような響き、パワフルなドラム、そしてメインの男性ヴォーカルに重なる女性ベーシストのハーモニー、すべてのタイミングがじつに魅力的なアピールをつくり出している。

 『YOUNG FOR ETERNITY』について→こちら

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(08年)
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