ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年06月23日
 MONDO BLOTTO.jpg

 スウェーデンはストックホルム出身の覆面カルテット、HENRY FIAT'S OPEN SOREのニュー・アルバム『MONDO BLOTTO』には、あいかわらず、この勢いを殺いだら自分たちが自分たちでなくなる、という主張が音像化したかのような、けたたましいロックン・ロールが満載されており、切っ先鋭く刻まれるギターのリフとシンプルなフレーズをがなるコーラスに、いいねえ、そうそう、気にくわない奴らはみんなグーでぶん殴ってやればいいんだよ、と、憂鬱な気分がはじけ、ガッツがいっぱいに満ちてくる。以前までに比べると1曲1曲のまとまりがよくなり、そのせいで、ややハードコアなニュアンスを弱めた気もするが、まあ、大まかなところでは何も変わってないのといっしょ、全20曲で約33分という束の間がガレージィにパンキッシュに繰り広げられる。アタマの「THE KNUCKLEDRAGGIN' NEANDERTHAL IN ME」からして、とたんに、こう、気分があがる。活発なリズムがより活発になるにつれ、高揚感は増し、演奏に合わせ、タイトルどおりのセンテンスがぶっきらぼうに叫ばれ、繰り返し、繰り返される。複雑なひねりは一個もなし、単純明快な瞬間をアグレッシヴに繋げていき、誤謬のないカタルシスを、こちらに突きつける。それはどの楽曲においても徹底している、いわばこのバンドにとってのマナーだろう。まあ、ある種のワン・パターンに等しくはあるけれど、フックとなるべき箇所のヴァリエーションは貧しくないし、何よりもスロットルの絞られた疾走が、退屈に追いつかれることはない。ぶっちぎっては、興奮を持続させ、加速させる。粋だね。「I ROCK」だとか「FASTER PHIL SPECTOR, KILL!KILL!」だとか「COAIN」だとかのネーミング・センスも、あいかわらず。てらった不良性かもしれないが、そこもまた好き、である。

 『THE PARALLEL UNIVERSE OF HENRY FIAT'S OPEN SORE』について→こちら

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(08年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック