ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年06月14日
 〈遠藤はただの友達で スキなコがいて 惹かれちゃいけないって 思ってたのに こうなる予感がしてた〉。柏木寧々と遠藤淳は、中学からの付き合いで、お互いを恋愛対象としては見ないまま、同じ高校に進学するのだけれど、タチの悪い上級生に寧々が騙され、傷ついたことをきっかけに、二人の距離は急接近するのだが、しかし淳には忘れられずにいる初恋の相手がいた。渡辺あゆの『オトメゴコロ』は、つまり、そのようなヒロインの片想いをベースにした三角関係的なラヴ・ストーリーだといえる。したがって、高校デビュー的でもある寧々の、初心であるようなエモーション(それを乙女心というのかな)が、作品のカラーを決めているのだけど、個性はむしろ、じつは寧々たちと同じ学校に入っていた淳の初恋の人、河村いずみの造形によっている。この子がさあ、まだ1巻の時点においては、読み手からも作中人物たちからも何を考えているのか、ちょっと見えにくいタイプの人物になっている。もしかしたら裏表がないほどに実直な性格なのかもしれないし、もしかしたら意外と計算高く腹黒いのかもしれない。いっけん清純そうなルックスであるだけに攪乱させられる。寧々を振り回すのも、淳の態度がどうというより、それを間接的に操作しているいずみの正体の掴みづらさが原因であろう。こういう厄介な障害を寧々の恋心がどのように乗り越えてゆくのか、あるいは挫けるのか、今後の展開に関心を持った。

 『キミがスキ』2巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(08年)
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