ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2012年01月10日
 Return To Earth

 これは昨年(2011年)にリリースされた最高にヘヴィなロックン・ロールである。どしどし響くリズムに、分厚いグルーヴを練り出すギター、そしてヴォーカルはブルーズにも似た泥臭さのなかにぶっきらぼうな表情を覗かせており、それらが迷わず、轟音と快楽と天上が同義であるかのような世界のドアを叩く。90年代にブリティッシュ・ストーナーを代表する一つだったACRIMONYの元メンバーによって編成されたバンドだという。なるほどな、と思わせるうねりこそが、このSIGIRIYAの持ち味であり、彼らがファースト・フル・アルバム『RETURN TO EARTH』の魅力に他なるまい。つまり、基本の路線はACRIMONYの頃とほとんど変わっていないのだったが、リフの反復作用にサイケデリックな触感を漂わせながらも、一個一個のフレーズを派手めにすることで、メリハリの大分はっきりとした印象を打ち出している。ダイナミズムが強まったといっていいし、キャッチーなアプローチが増したといっていいほどである。実際、長尺なのはラストに置かれた「DEATHTRIP TO ERYRI」のみで、いやまたその「DEATHTRIP TO ERYRI」におけるメロディアスでドラマティックでスケールの大きな展開がたまらないのだけれど、あとはもう直感的に瞬間的に痺れさせられるナンバーが目白押し。1曲目の「THE MOUNTAIN GOAT」からたちまちめくるめく。スローでドープにもかかわらずなぜかしら。じりじり焦らされることがない。その後も決してアップ・テンポな楽曲ばかりが並んでいるわけではないのに、まるで同じ阿呆なら踊らな損々のテンションを焚きつけてくるのだ。繰り返しのパターンに加え、歌うようなギターと歌いまくるヴォーカルが強烈な3曲目の「HURRICANE」などは正に真骨頂であろう。2010年代の今、ともすればKYUSSやFU MANCHUに比肩しうる最高にヘヴィなロックン・ロールを成し遂げている。

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posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2012)